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健診で甲状腺が大きい(甲状腺腫大)と言われました

[2022.08.22]

当院ではクリニック名に甲状腺とついていることもあり、甲状腺でお悩みの方の受診も多いです。その中でも女性の方で、「健診で甲状腺が大きいと言われました」と受診される方が多いです。

●健康での甲状腺腫大について
私も健診医として派遣されて企業健診などで働いたことはありますが、診察する項目に「甲状腺腫大の有無」という項目があります。視診(見た感じの診察)でちょっと大きいかな?と思うときは甲状腺腫大ありにチェックをいれるような流れになります。
では具体的にどれぐらいから甲状腺腫大に当てはまるのか?というところですが、甲状腺が何センチ以上など明確な基準はありません。腫大があるかないかは担当医のさじ加減によります。なので去年まで何も言われなかったのに、、と言われて来院される方もいらっしゃいます。健診は健康診断の略で、全身の健康状態の確認することが目的とされますので、病気の早期発見にとても重要なものなので、この段階で甲状腺腫大を指摘されたからと言って落ち込む必要はないと思います。

 

 

●甲状腺腫大でどれぐらい異常があるのか?
甲状腺腫大を主訴に来院された方で、実際どれぐらい異常があるかのしっかりとしたデータではありませんが、当院では約2割から3割ぐらいに甲状腺になんらかの異常が指摘されている印象です。多いのが橋本病と甲状腺腫です。

●橋本病とはどんな病気か?
甲状腺ホルモンが不足している甲状腺機能低下症の代表的な疾患です。実はこの橋本病は非常に頻度の高い疾患で女性で10人に1人、男性で40人に1人の割合でみられます。
しかし、実際に甲状腺機能低下症として、ホルモンの補充が必要になるのは約20%程度と言われいます。

 

橋本病の詳しい説明はこちら

 

●甲状腺腫とは?
この甲状腺が大きくなった状態のことを甲状腺腫と一般的に呼ばれます。種類は様々で、その後のフォローも様々です。嚢胞といった水溜まりのようなものがあるだけでしたら、大きさによりますが何もせず経過観察することが多いです。他には大きくて、見た目の悪いものでしたら細胞診といって、直接そのできものに針をついて良性か悪性か判断が必要なものもあります。

 

甲状腺腫の詳しい説明はこちら

 

 

 

甲状腺の検査は普段中々、検査されにくい項目で、気づかれにくい病気です。
甲状腺腫大を指摘されたり、大きいなと思うときは内科クリニックでホルモン検査、エコー検査を受けることが大切だと思います。

野崎駅前しんご内科 糖尿病・甲状腺クリニック

院長 高瀬真吾

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