二次性糖尿病とは?
糖尿病の原因は様々です。多くの方は生活習慣病から発症する肥満主体の2型が多いと思いますが、糖尿病の発症の仕方、原因によって糖尿病は以下の4つに分類されます。
●1型糖尿病:膵臓からインスリンが分泌されなくなることが原因で発症
●2型糖尿病:インスリンが分泌されていても、量が不十分であったり、その効き目が悪くなったりすることが原因
●妊娠糖尿病:妊娠中に起こるもの、ホルモンの影響などによって血糖上昇するなど、母体の高血糖は胎児に影響を及ぼします。
●その他の糖尿病:遺伝子異常や肝臓やステロイド治療などほかの要因で血糖値が上昇するもの。
1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病のいずれにも分類されず、遺伝子異常や膵疾患、内分泌疾患、肝臓、薬剤などが原因で起こる糖尿病は「その他の糖尿病」と分類されています。
その他の糖尿病の中では極めて稀な遺伝子異常から起こるものもありますが、多いものは二次性糖尿病と言われるもので、何らかの特定される他の病気が原因で起こる糖尿病と定義されます。二次性糖尿病を引き起こしやすいものとしては以下があります。
- 膵癌、膵炎など膵臓外分泌疾患
- ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン等、内分泌疾患
- 肝硬変など肝疾患
- ステロイド治療、抗うつ剤など薬剤や化学物質によるもの
- 肺炎、尿路感染症などによる感染症
- 免疫機序によるもの
- その他遺伝的症候群で糖尿病を伴うものが多いもの
血糖値というのは"糖の流れ"に関与する様々な臓器やホルモンの作用が奏でるハーモニーの総和と例えられる事もあり、血糖値が高い状態には様々なバックグラウンドが隠れ潜んでいます。
裏を返せば、「生活習慣もそんなに悪くないのに、急に血糖値が上がった」っという時は様々な要因が考えられます。
そういう時は、上記のような疾患やお薬の副作用などが関与していることもあるので注意が必要です。
お糖さん 高瀬真吾
糖尿病専門医、内分泌専門医
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